中華調味料の創味シャンタンDXを購入
最近、何かと話題になっている創味シャンタンDXを購入してみました。
この調味料は創味食品が1961年に開発し、その後、株式会社廣記商行の「味覇」ウェイパーとして売り出されていたものです。オリジナル版はこちらの創味シャンタンDXになりますが、知名度としてはウェイパーの方が高いです。
以前までは中身はまったく同じもので、どちらも創味食品が製造していました。
「以前までは」というのは、最近、創味と廣記商行の契約が終了し、ウェイパーの方は創味食品が製造しておらず、中身が違うものになっているからです。この調味料のレシピを握っているのは、本家の創味食品ですが、現在は契約が解消されているため、ウェイパーの中身は以前までとは違っています。
なぜ、契約が解消されたのかというと、ウェイパーのチューブタイプが商品化される過程で両社の間でトラブルが発生したことが原因となっています。
この調味料は使ってみるとわかりますが、冷蔵庫で保存しておくとカチカチの状態になりますので、料理で使用する際には、スプーンなどでけずって使わなくてはいけません。
この点が不便だったため、チューブタイプのものを商品化することになったわけですが、合意がなされないまま、廣記商行が独自に商品化してしまったのです。前提として、レシピを握っているのは創味ですので、勝手に作られたことに創味側が驚いてしまい、両社の関係にヒビが入ることになりました。
おそらくですが、廣記商行としては、本家のレシピはないものの、独自に研究してオリジナルとまったく同じ味に仕上がったため、創味のレシピなしでも同じ味を再現することができたのでしょう。
一方の創味は、レシピを握っている以上、この調味料の本来の味を出せるのは自社のみという自負があるはずです。
消費者側とすれば、味が同じなら、これまでのウェイパーを使い続けるかもしれませんが、やはりオリジナルの味にこだわりたいという人も多いはずです。
これで思い出したのが、いわゆるブランド品のスーパーコピー問題です。
現在のブランド品は、専門家でも違いを見分けれれないほど精巧なコピー品が出回っているようなのですが、実質的な違いがなければ、それでいいんじゃない?という人もいるかもしれません。
ただ、この場合はウェイパーの方が知名度は高いですし、偽ウェイパーというわけではないので、コピーとはいえないので複雑です。
どういった結末になるのかは不明ですが、私は本家のこちらの創味シャンタンDXを買ってみた次第です。
スプーンでけずって、チャーパンやスープ、あるいはラーメンのスープなどを作ってますが、濃くのあるプロっぽい味に仕上げることができます。上の画像は内容量が250gのタイプですが、この大きさならうちの冷蔵庫にも問題なく入りました。
賞味期間も18ヶ月ありますので、1個あれば重宝する調味料になるかと思います。